所在地 :岐阜県恵那市大井町176-1

 人の流れを誘導するように立てられた「街壁」と、通りに対して大きく張り出した切妻屋根に形態的特徴があり、小規模でありながら通に対して個性的で品格のある表情をみせている。ロビー空間に接続して設けられた2つの展示スペースは、背後にまわると墨漆喰仕上げの壁として表現されており、かつての中山道の記憶を刻み込んでいる。古の街道の道幅をそのまま落とし込んだという中庭は、効果的に内部空間に変化を与えており、全体として、建物を特徴付けるスケールや素材、形、色彩などは、街道と大井宿に見られる伝統的土蔵建築を参照したものであり、小規模な街角の美術館にふさわしい人間味のある雰囲気を表現している。
( 鈴 木 賢 一 )
構  造 鉄筋コンクリート
階  数 地上 3階 地下1階
延面積
1,620.57u
建築主 恵那市長 森川正昭
設計者 株式会社 車戸建築事務所
車戸 慎夫
施工者 東急・舘林特定建設工事
共同企業体
代表者 東急建設株式会社岐阜営業所 所長 渡辺幹夫
株式会社 舘林
代表取締役 舘林輝義
(電気工事)
内藤・近藤特定建設
工事共同企業体
代表者 内藤電機株式会社
代表取締役 内藤哲男
近藤電機工業株式会社
代表取締役 近藤時夫
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