5万人収容の観客席、陸上競技場、サツカー競技をおこなう必然的要素に対し設計者の意図はこの巨大な構築物を里山の優しい空間に調和させる事であったと思われる。
 スタジアム、アリーナも平面的にも素直な自然な構成をもってなりたっており、構造にもその素直な構成は貫かれ好感が持てる。キャンテイトラス、バックスッテイケーブルを用いた1ユニットで構成された57個のシェルターで覆われ、周囲の稜線に融合するかのように大きなウエーブをもちスタンドの巨大な空間を和らげている。巨大なコンクリートの構築物にこの柔らかいシェルターは、人間の空間、建築空間として成り立っている。
 このユニットは、施工時の仮設足場を省略し経費の節減とメンテナンスに効果的な工法である。このシステムの考え方はアリーナの構造や工法にも貫かれている。
 全体の施設計画としてはまだ完成されてはいない。スタジアムとの間に包み込む広場的な親しみやすい空間として構成され、運動公園、県民の自然公園へと結び付ける中心的空間として形成され、周囲の景観も植樹等により環境整備が整っていけば、よりよい ランドスケープができあがることになるでしょう。
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