人工的な外観とは裏腹に、内部に一歩足を踏み入れるや、大空間を覆う自然素材を用いた複合架構トラス(檜丸太あるいは唐松集成材とスチールで構成される)と杉板による天井材に圧倒されます。
 トラスは樹齢300年の檜丸太600本を組み上げたもので、内部空間の迫力は類稀なものを感じさせます。この大型木造建築の施工にあたり要求された精度の高い仕口加工は、 最新のコンピュータと宮大工の技術のコラボレートにより可能となったものです。
 通常スポーツ施設は、 各種競技コートを無駄なく内包するために矩形の平面形状が選択されます。そうした常識的ルールを乗り越え、意図的に円形プランを採用しています。円形であるが故に生ずる周辺余地を、階段状のギャラリー席や室内レクリエーションのための有効スペースとして活用している点はユニークな方法です。
( 鈴 木 賢 一 )
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