ガラスブロックを支える鉄骨フレームが外周の柱となり、中央を東西に走るコンクリート壁と中央部の階段室のシリンダーの壁に水平力を負担させ、これらが一体となって1階では無柱の空間を実現している。
1階の外壁は全て連続するガラス面として、開放的な空間を実現している。そして、周辺からの視線を柔らかく遮るガラスブロックの壁との間に庭を設ける。さらに敷地外部上方からの視線は、ガラスブロックの壁の上に鉄骨梁を利用して植えられた蔓性植物と、ガラスブロックを支える柱から伸びる鉄骨梁を利用したロールスクリーンによって遮られる。 1階では床面と庭とのレベル差を極力抑え、和室に座った時には特に内外部が一体となった空間を感じる。この和室は北面に「とこ」の構えをしつらえているが、木の柱もなく、他の3面に設けられた天井までの建具も障子・襖などの伝統的な形式を採らない伸びやかな空間となっている。 2階は外部に向かって大きな開口部を取らない。南側中央のデッキと東西の光庭、およびトップライトからの採光である。特に中央の螺旋階段では、屋上への段板にガラスを用いて効果を高めている。
( 高 嶋  猛 )
一つ前へ戻る