所在地 :岐阜県美濃市曽代88

 この建物の特徴は、安価な輸入材に頼ることなく我が国固有の優れた木造建築を見直すための地道な努力が様々な形で結集していることにある。国内市場に流通する木造住宅用部材を積極的に使用することにより、既存の工具と技能、構法の積極的活用の場を実現したことである。地域の大工職の伝統技能を生かすために、各施設が要求する機能にしたがってセンターゾーンとテクニカルゾーンでは面格子構造を、森の体験ゾーンでは樹状立体トラス架構を、宿泊ゾーンでは壁式構造を採用している。多数の相欠き接点を有する面格子は木特有の「ねばり」を引き出している。大スパン空間では、大断面集成材と接合金物を一切用いないで、乾燥丸太材によるダイナミックな立体トラスが採用されている。
( 鈴 木 賢 一 )
構  造
木造
階  数 地上 2階 (一部1階)
延面積
7,562.00u
建築主 岐阜県知事 梶原拓
設計者 株式会社 北川原温建築都市
研究所+エース設備設計 代表者 株式会社 北川原温建築
都市研究所
北川原 温
施工者 澤崎建設株式会社
代表取締役 澤崎正生
株式会社 栗山組
代表取締役 栗山達男
(その他工事)
株式会社フタバ電興社
代表取締役 西村博己
株式会社 後藤建設
代表取締役 後藤 修
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