ガラスの多い立面とその前のスチールの格子状ルーバーが印象的である。色彩を抑え規則的かつスマートな立面に、その中心より右の方に円筒状の空間を4階部分に貫入させて、直線の立面に柔らかさを与えている。円筒の下は3階分の吹抜けたエントランス空間になっており、各階フロアーへと移動すると、北側の連続したガラス面を通して横に長く風景が展開する。建物前面である南側の雰囲気はというと日よけルーバーのお蔭で奥行きや広さ感が増して快適である。ルーバーは室内の温度調節や外壁のメンテナンスにも有効である。
 この建物は計画時に既存の里山や竹林を極力残すこと、敷地の段差をそのまま生かすことを心がけたという。免震構造は三重県下の庁舎では最初の試みであり、コンクリートの質や躯体の精度も高いとのこと。
( 松 本 直 司 )
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