光記念館所在地 :岐阜県高山市中山町175 |
高山のイメージを持ちつづけた者に、どのように本施設が写り、イメージを乗り越えた所で理解が出来るか楽しみでもあり、審査会にどう報告出来るか宿題の多いテーマを抱え、現地審査に向かいました。 マヤ文明が高山に!! 太陽神は全ての神の唯一絶対神であり、文化・文明を乗り越えた処に存在する。よって、高山にある事の不自然はあり得ない。その事より用途地域に拡大解釈のある事は理解していますが、法のもとに法に適合すれども施主、設計事務所の努力が天然の共生と写ればと感嘆せずにはいられません。 敷地への導入から建物へのアプローチ。多人数の施設利用を見越しての処理。室内全ての仕掛けが、ボリュームを感じさせず案内してくれます。つぎつぎに訪れるその仕掛けに敬歎している間に一巡させられます。 美術館の領域を凌駕する施設内容は、観る者をスケールアウトの世界に誘導します。出来れば、施設の周囲を納得させられる環境にしていただければより納得させられる建造物であったかもしれません。建築量を使ってもと、夢をみさせていただきました。 きめ細やかなディテール、絵画的な押え所の確か施主が200年の成長を望むポリシーに、設計事務所、施工者が答えたその確立の高さに対してこの賞を与えられたと、いつまでもいつくしみ維持されん事を希望しています。 信者のみならず、高山を初めとして多くの市民が利用されつづけて、本施設が完成度の高いものになっていくと思っています。 |
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(八木利喜彌) | |||||||||||||
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