福井県若狭湾エネルギー研究センター所在地 :福井県敦賀市長谷64号52 |
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この施設は日本学術会議の提唱する「地域型研究機関」の第1号として、エネルギー研究と人材育成を目的に、敦賀市街・若狭湾を見渡せる丘陵地に建設された。
建物は、敦賀市の南に連なる山々のひとつ野坂岳を背に、高度な実験設備を備えた<研究>ならびに、大学関係はじめ国内外の研究者を育成する<研修>、さらに、地域との交流、シンポジウム等の開催などの<交流>という、相異なる機能のための空間を、直径150m、高さ18mのガラス張りの透明なスロープ回廊で囲み、幾何学的な形態、材質感によって、山の緑、自然景観と対比させアイデンティティを保ちつつ、新たな点景として周辺の景観に調和している。 3つの異なる機能に対応する空間は、半円弧をなす回廊の内に、直交軸を座標とし、地勢に合致させながら、巧みにゾーニング・プランニングがなされている。 広いガラス面に対して、衝突防止も兼ねて施されている、エネルギー研究をイメージさせるサインなどを始め、サイン計画についてもCI的な配慮がなされている。 交流棟の交流ホール脇に設けられた、子ども向けの科学体験コーナー(エネルギーキャンプ)をはじめ、一般市民に開放されている展望廊下など相まって、小学生から大人まで、多数の来訪があり、早くも地域の施設として親しまれる存在となっているようである。 地域社会に貢献する優秀な建築を顕賞する中部建築賞にふさわしい建築である。 |
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(曽田忠宏) | |||||||||||||
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